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がん治療の世界的な生存率と日本の得意分野

先日(2018年2月20日)、国立がん研究センターから一本のプレスリリース*が公表されました。
CONCORD-3という、2000-2014年の15年間に診断された、71の国と地域3,750万症例のがん生存率に関する大規模国際調査の結果が論文として発表されたというものです。

3とあるように、過去にも同様の研究がなされており、今回が3回目となります。
また、前回は10種のがんについて研究しましたが、今回は対象を18種に広げています。

がんの生存率には国ごとの格差がある

病気によっては、国ごとに大きな生存率の開きがあるものがあります。
たとえば、急性リンパ芽球性白血病の生存率は、エクアドルで49.8%だったのに対し、フィンランドでは95.2%。
小児の脳腫瘍ではブラジルが28.9%だったのに対し、デンマークでは80%でした。
乳がんでは、オーストラリアで89.5%、アメリカで90.2%だったのに対し、インドでは66.1%と大きな開きが見られます。

胃や腸のがんにおいては、韓国では胃がん68.9%、結腸がん71.8%、直腸がん71.1%と高い成果を上げているものの、皮膚がんについては59.6%と低い傾向にあるのだそうです。

格差は、出来るだけない方が良いわけですが、現実はそうではありません。
しかし、そんな中にも、前回の研究(CONCORD-2)よりも、今回の研究で全体的におよそ5%近く生存率が上昇していることは、大きな前進といえるかと思います。

日本の得意分野

では、日本の得意分野はなんでしょうか?
消化器系のがんには、強みがあります。これは、過去日本が胃がん大国と呼ばれるほどだった事にも理由があるかも知れません。
今回の論文では、数値を元にAーEまでのランク付けを行っています。
その中で、Aランクだったものを抜粋します。

食道がん 36.0%
胃がん 60.3%
肝臓がん 20%(参考値)
肺がん 30%
乳がん 89.4%
子宮頸がん 71.4%
成人脳腫瘍 40%(参考値)
小児リンパ腫 90%(参考値)

中には、あまり数値が良いようには見えないものもありますが、どれも世界的にはトップクラスの生存率です。

日本の不得意分野

以下の二つはDランクだった疾患です。
皮ふの黒色腫 60〜69%
成人骨髄性疾患 30〜39%

皮ふの黒色腫や骨髄性疾患は、日本人にとっては非常に稀ながんであるため、どうしても蓄積が少ないのでしょう。

今回は、がんの世界的な生存率についてご報告させていただきました。

参考文献

*がん生存率の推移に関する大規模国際共同研究(国立がん研究センター)
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2018/0220/index.html

雑誌名:The Lancet
タイトル:Global surveillance of trends in cancer survival: analysis of individual records for 37,513,025 patients diagnosed with one of 18 cancers during 2000-2014 from 322 population-based registries in 71 countries (CONCORD-3)
Doi:10.1016/S0140-6736(17)33326-3
URL http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(17)33326-3/abstract


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