発がん性って一体なに?

あれを食べたら体に悪い、あれをしたら体に悪い、健康に関する言葉の代表格と言っても良いと思います。
例えば、テレビ番組の「たけしの〜」だとか「試して〜」なんかも上のような組み立てで作られています。

今回は、その中でも最もインパクトのある単語として使われている「発がん性」について考えてみたいと思います。

そもそも発がん性とは

発がん性というのは、ウィキペディアによると

発癌性(発がん性、はつがんせい)は、正常な細胞を癌(悪性腫瘍)に変化させる性質。発癌性物質(発がん性物質、はつがんせいぶっしつ)とは、発癌性を示す化学物質のことである。
Wikipedia 発がん性 より引用*

この様に書かれています。
正常な細胞をがん細胞に変化させる性質が、発がん性です。

発がん性リスク

発がん性があると一口に言われても、例えば「喫煙」には発がん性があると言われます。
しかし、よくよく思い浮かべると、タバコを吸っている人が皆がんにかかっている様には見えません。

少し前にニュースとなった、加工肉にも発がん性があると言われていますが、加工肉を食べている人なんてそれこそそこら中に居ますが、これもまた誰もががんにかかっている様には見えません。
同じことをしても、同じものを食べても、がんになる人とならない人が居るわけです。

このように発がん性というのは、必ずしもがんになるというわけではなく、がんになりやすい事を指しています。
いわゆる、リスクがあると言う話です。

どのようなものにリスクがあるのか?ということを考えた時に世界中で最も信頼されているのが
「IARC発がん性リスク一覧」と呼ばれるリストです。これは国際がん研究機関 (IARC) によって発表されているる発がん性リスクの一覧です。**

このリストはリスクを下のように5つに分類してまとめています。

* グループ1:作因 (Agent) は、ヒトに対して発癌性である(ヒトでの十分な証拠)
* グループ2A:作因は、ヒトに対して恐らく (probably) 発癌性である(ヒトでの限られた証拠、実験動物での十分な証拠)
* グループ2B:作因は、ヒトに対して発癌性であるかも (possibly) 知れない(ヒトでの限られた証拠、実験動物での十分より少ない証拠)
* グループ3:作因は、ヒトに対する発癌性については分類できない(ヒトでの不適切な証拠、実験動物での限られた証拠)
* グループ4:作因は、ヒトに対して恐らく (probably) 発癌性でない(ヒトと実験動物での発癌性の欠如を示唆する証拠)
Wikipedia 発がん性より引用*

どの程度危険なのか?

上のリストですが、よくよく見ると、非常に大きな考え方であることがわかると思います。
同じグループ1の中からいくつか抜粋してみますと

・B型肝炎ウイルスの慢性感染
・C型肝炎ウイルスの慢性感染
これらは、日本人の肝臓がんの原因の90%とも言われるものです。

では、これらはどうでしょうか?
・アルコール飲料
・加工肉
・太陽光曝露
・X線照射

他には、抗がん剤や何やら難しい名前の化学物質なども沢山あります。
これらは、どれもグループ1の発がん性リスクのあるものです。

一覧には、日常生活で誰もが接しているものから、縁のないものまでずらりとリストアップされています。
決して危険度を表しているわけではなく、要は、証拠があるほど上に数えるのです。

では、証拠があるほど危険かと言われると、
お酒なんてのは世界中で誰もが普通に飲んでいるものです。加工肉もそうです。
太陽光暴露は、太陽の光にあたることを指しています。

リスクがある事自体は事実ですが、これらを全部避けようとすれば、生活なんて出来そうにありません

冷静に判断することが大事

先程の例でもわかるように、発がん性のあるものは日常に溢れています。
だから気にしなくていいとまでは言いません。

しかし、「発がん性=がん」では無いことは理解しておく必要があります。

がんというのは、細胞の遺伝子が変異したものです。
原因は、生活習慣もあればウイルス、環境、化学物質など多岐にわたります。

そして、がんはすぐにかかるものでは無いということです。

例えば加工肉の場合、1日50g以上食べることでリスクが高まることが示唆されていますが、「半年や1年」の期間で判断しているわけではありません。
そもそもが、がんが発生してから目に見えるようになるまでに10年〜20年と言う月日を要します。

短期的にがんが発生するような発がん性リスクというのは正直なところ、レアケースです。
そもそも短期的にがんが発生するような条件のもとでは、人間が生活するのは困難です。
一般の人には、縁がありません。

発がん性リスクの王様みたいな扱いを受けている喫煙を考えてみてください。
あのタバコですら、長い時間をかけて、しかもがんになる人もいればならない人もいるということです。

発がん性について噂をされているものというのは、長期間継続的に食べたり飲んだり、なにかをしたりすることでがんになります。

気をつけるのは、
1.職業的に発がん性リスクの高い行為をしたり、物質などに触れること
仕事というのは、それこそ何年も継続的に行うものです。ここにリスクがあるばあいには、しっかりと避けるべきです。
面倒くさいからと、防じんマスクをしない、素手で触る、防護服をしっかり着ない などというのは絶対に駄目です。

2.癖や習慣になっていて、毎日の様に発がん性リスクの高い行為をしたり、物質などに触れること
喫煙や飲酒、加工肉はこの枠にあてはまります。
避けられるのであれば、避けたほうが良いかと思いますし量を減らすのもありです。

発がん性があると聞けばびっくりして何かしたくなることでしょうが、慌てず騒がずしっかりと見極めてからでも十分間に合います。
発がん性というのは、そういうレベルの話なのです。

注記

* 発がん性
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BA%E7%99%8C%E6%80%A7
** IARC発がん性リスク一覧 ウィキペディアより
https://ja.wikipedia.org/wiki/IARC%E7%99%BA%E3%81%8C%E3%82%93%E6%80%A7%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF%E4%B8%80%E8%A6%A7


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