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知っていますか?画像検査の違い。

病院での検査といって思いつくものには、画像検査や血液検査があります。

今回は、画像検査の話ですが、画像検査には、いくつもの種類があります。

放射線を使ったもの
・X線
・CT
・PET
・PET-CT

磁気をつかったもの
・MRI

音波を使ったもの
・エコー

なんでこんなに種類があるのでしょうか?

回数制限

MRIとエコー以外のものは、放射線を使いますので、次の検査が行えるまでの期間や、回数に制限があります。
必要以上に放射線を浴びると、それが原因で病気になる可能性があるからです。

エコーやMRIは、無意味な医療を減らすと言う意味から、むやみに行うことはありませんが、健康上の理由による回数制限はありません。

得意分野・不得意分野

どの検査も、からだの画像を撮影するための技術です。
こんなにいっぱい種類があるのは、画像検査にはそれぞれに、得意分野があるからなのです。

X線検査

 X線検査は、日本全国にある大半の医療機関に備え付けられています。
 少ない放射線で、手軽に安価に検査が出来る手法です。
 細かな画像が必要が無い場合には、簡単で放射線の少ないX線が適しています。

CT検査

 CT検査は、からだの中を輪切りにして撮影することが出来ます。
 最先端の機械では、0.5mm大の病変を発見することが出来、非常に優れた解像度を持っています。
 短時間で検査ができるので、緊急時にも使えます。

PET検査

 PET検査は、撮影する機械の名前ではなく、いわゆる造影剤(病変を見やすくするための手法です)
 放射線を発するブドウ糖を体内に注射をしておくことで、PETががんに集まり見つけやすくなります。
 がん以外には使えません。また、解像度は5mm程度になります。

PET-CT検査

 PET-CT検査は、先程の造影剤とCT検査を組み合わせたものです。
 同時に行うことで、より正確に診断できます。
 これもがん以外には使えません。

MRI検査

 MRI検査は、磁気を使った検査方法なので、放射線による心配がありません。
 解像度もCTより少し劣る程度で、0.8mm程度と言われています。
 検査時間が長いので、緊急時には向きません。
 全身撮影にも向きません。
 肺の検査に向きません。骨の検査にも向きません。
 ペースメーカーを埋めている人には使えません。
 インプラント等で金属が埋められている人は、その周囲が検査に向きません。

 あれもダメ、これもダメと書いてきましたが、大きな長所があります。
 造影剤無しで鮮明な血管を撮影することが出来ます。
 一般的に頭頸部の撮影にはMRIが向いている事が多いです。
 また、組織の違いを濃淡で表すことが得意なので、不得意分野でなければMRIの方が良いでしょう。

エコー検査

 放射線を使わず手軽に行えるのがエコー検査です。
 画像の鮮明さは、これまでの手段には劣りますが、なによりリアルタイムで観察できます。
 胎児を確認するのによく使われるのは、高い安全性と簡便さ、そしてリアルタイムで観察できると言う条件が揃っているからです。

 基本的に、空気が多い場所は不得意ですので、肺の観察には向きません。
 胃や腸の検査にも向きません。

この様に、検査を行う対象には最も適した方法があるというわけです。