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子宮頸がんワクチンを受けた方が良い理由

先日、医師でジャーナリストの村中璃子(りこ)氏が、英科学誌ネイチャーなどが主催する「ジョン・マドックス賞」を受賞したと言う記事を見ました。

日本人が海外の著名な賞を取ると、よくわからないけれども大騒ぎするのが日本のマスコミではありますが、今回は今ひとつのような気がします。

今回の彼女の業績は、子宮頸がんワクチンの正当な評価を訴え続けたことにあります。
扱いが悪い理由は分かりませんが、少なくとも今回のニュースはマスコミにとっては報じる価値がないと言う判断なのでしょう。

日本では、2009年に認可され、2013年からは中学一年生以上の女性を対象として公的接種が始まった子宮頸がんワクチンですが、同年起こった論争から厚生労働省の方針が変わり、「積極的な接種を推奨するものではない」と言う扱いに変わりました。

費用の大半を自治体が負担するという公的補助は継続されていますので、接種の扱いは今まで通り変わっていません。
(自治体によって、全額補助であったり8割補助であったりと条件は異なります。)

なぜ国は積極的に推奨しないのか

厚生労働省が方針を転換した理由は、接種者に大きな副作用があるのではないかという懸念が出てきたことによります。
幾つもの報道で、センセーショナルな記事が踊り、これは大変だということで方針転換を決定したというのが経緯です。

報道を受け、世界中で副作用の検証がなされましたが、日本の報道機関が煽りまくったような内容を裏付ける証拠は一切出てきませんでした。
それどころか、日本国内からも、誰一人として危険を裏付ける検証結果を提示することが出来た人はいませんでした。

このような背景があるにも関わらず、厚生労働省が未だに方針を再転換しない理由は不明です。

ワクチンはなぜ打つのか

ワクチンというのは、ジェンナーと言う、イギリスの科学者によって見出さた人類の知恵のひとつです。
今ではみられなくなった病気ですが、天然痘という病気がありました。
これは、天然痘ウィルスによって引き起こされる病気で、感染・発症すれば致死率は50%以上というものでした。

ジェンナーは、牛痘という病気にかかった人は天然痘にかかる割合が激減し、かかっても軽症で済むことを発見し、あらかじめ牛痘にかかることで天然痘が予防できるのではないかと思ったのです。

子宮頸がんワクチンも同様で、あらかじめ力を失わせたヒトパピローマウィルスを接種することで、感染を予防する効果があります。

子宮頸がんは、ヒトパピローマウィルスに感染することで発症するということが確認されている病気です。
ワクチンを使えば、数多くの方が子宮頸がんにかからずに済むこととなるのです。

厚生労働省のページ(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/qa_shikyukeigan_vaccine.html)によると、毎年1万人近い女性が子宮頸がんにかかり、3000人近い方々がお亡くなりになっています。

ワクチン接種後の調査では、ウィルス感染率が0.2%。対して未接種では1.8%と感染予防効果は、約9倍と言われています。

厚生労働省の資料(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000032bk8-att/2r98520000032bs2.pdf)では、少なくとも4割〜7割程度の子宮がんを予防できると考えられています。

毎年の子宮頸がん患者が、10,000人 → 3,000〜6,000人
毎年の死亡者数が 3,000人 → 900〜1,800人

になるだろうと考えられます。

ワクチンはなぜ打つのか2

先程までの例は、打つことによる個人のメリットです。
ならば、打つのも打たないのも個人の自由でいいじゃないかと考えることもできるでしょう。

しかし、何故か多数の国々で導入され、出来るだけ多くの人々に接種させようと努力が続けられています。
医療業界の献金や闇のプロジェクトから利益誘導をされているのでしょうか?

まあ、冗談はさておき、世界の国々が真剣になるのは何の不思議もありません。
先に、天然痘が今では見られないと書きました。
これは、ワクチン接種者が世界中に溢れかえったことで、天然痘ウィルスが絶滅した事が理由です。

これが、誰もが打ったり打たなかったりしたらどうでしょう?
いつまで経っても天然痘は人々の脅威であり続けます。

ワクチンというのは、多数の人々に接種してもらうことで、社会から病気の原因を取り除くという効果があるのです。
打たない人々が多ければ多いほど、その効果は弱まります。

日本の厚生労働省が積極的に推奨しないと発表した時に、WHOから方針転換を迫られたのですが、世界中に人々が移動する現在において、日本の問題だけでは無いということが判るでしょう。

他の国々ではどうなのか

厚生労働省の資料(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000035617.pdf)によると、2013年の段階で135の国々が導入しており、多くの女性が接種を受けています。

日本では話題になった副作用についても、当然それぞれの国々でチェックされています。
厚生労働省がまとめた、子宮頸がんワクチンに関する海外での状況も先の資料にあります。

先程の資料によると10万例あたりの報告は、日本が6.1人と比較対象の国々よりも多い傾向にありますが(アメリカ3.3、イギリス31.8、韓国1.3 ただし英国以外は重篤なものを、英国は重篤+軽症をカウント)、それでも10万人に6人です。

数値が異なるとは言え、諸外国でもワクチン接種後の副作用報告はなされています。
日本で副作用がニュースになり、厚生労働省が方針転換をすると言う方針転換に前後して、様々な国々で検証がなされました。

もしも重大な見落としやカン違いがあったら大変だからです。
その結果、信州大の池田修一教授が言うことを根拠に子宮頸がんワクチンを危険視するのは科学的ではない(根拠が薄い)ということで、世界中の学者や厚生労働省、信州大学まであらゆる方々が否定しています。

彼の実験が嘘だったり捏造だったりしたわけでは無いそうですが、「たった一匹のマウス」を使った実験に過ぎません。
対して、先程の資料による報告は各国数百万例、数千万例の接種者の報告です。

どう考えても、信用度がかけ離れています。

安全とは何か

子宮頸がんワクチンは、安全性に十分配慮した上で作られ「世界中の国々が安全」だと判断しているものです。

この、安全というのは、「全く健康被害が無い。と言う妄想」を言うのではありません。
そもそも、この地球上には完全に無害の、生命体に何の影響も与えない物質があるのかどうかすら定かではありません。

生きるのに必要不可欠な酸素ですら、通常の呼吸で取り入れる範囲ですら、活性酸素を発生させるなどの影響を及ぼすのです。
日本のマスコミによる子宮頸がんワクチンの取り扱いに準じて言えば、酸素呼吸は健康被害を発生させるので危険です。と言っているも同然です。
酸素が健康被害を発生させることは、間違いのない事実ですから、危険を避けるためには酸素呼吸は止めなければなりません。

でも、誰もそんなことは言いません。
利益と被害のバランスを考えると、利益のほうがはるかに大きいからです。

ワクチンというのは、病気の元を注射することを意味します。
発病しないように力を失わせてはいますが、からだにとっては「外敵」です。
何も起こらないわけがありません。

10万人に6人の割合で起こる可能性がある健康被害と、6,000人に1人の割合で起こり*、18,000人に1人が亡くなる子宮頸がん**のどちらが危険なのでしょう?
(*人口の半分を女性とし6,000万人、毎年の発病数10,000人から、**死亡率約3割から)

では健康被害はどうするのか?

もちろん、少ない例であっても健康被害がある以上は、それを見ないふりをする訳にはいきません。
そもそも、ワクチンというものは、健康被害が起こる可能性を前提として開発されたものです。

しかし、万一健康被害が出た場合には、社会として速やかにケアをする必要があるかと思います。
社会としての利益があるからこそ国が推奨しているわけです。
みんなでワクチンを接種することで、みんなが利益を得ているのですから、ケアもみんなの問題です。

こういう問題の一部は、心無い周囲の方々の対応にも原因があります。
忙しいからかどうか分かりませんが、心配だからとお医者様に相談に行ったら、「気のせい」とか「何でもない」みたいなことを言われて相手にされなかったらどうでしょう?
不安になってしまうことでしょう。
不安は、思っても見なかった反応を呼ぶことがあります。

まあ、逆に何でもかんでもそうだそうだと肯定することも問題を呼びます。
子宮頸がんワクチン接種の方針転換の原因となったマスコミによる煽った報道なんかはいい例です。

ワクチンを打たれた方々は、気になる事が起こったらお医者様にかかることです。
医療関係者は、予断なく話を聞いた上で、少しでも接種者の気持ちや体調を和らげるようにすることです。

そうするだけで、かなりのトラブルは防げると思うのです。


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