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最新のがん検査とmiRNA(マイクロアールエヌエー)

先日、尿検査で5つのがんを特定することが出来る技術が開発されたと言うニュースがありました。
名古屋大学、九州大学、国立がん研究センター、大阪大学の研究者による共同研究の結果です。*

この発表では、ヒト尿中の細胞外小胞体に含まれるmiRNAを分析することで、肺・膵臓・肝臓・膀胱・前立腺がんの5つの疾患を特定することが出来る様になったことが書かれています。
尿検査でがんがわかるとなれば、老若男女を問わず恩恵のある話でしょう。

尿に含まれるmiRNAは非常に少なく検出が困難だったのですが、これを乗り越える事で、今回の発表に繋がったということになります。

では、なぜmiRNAを検査することでがんを見つけることが出来るのでしょうか?

細胞外小胞体とは

miRNAの話をする前に、細胞外小胞体と言う難しい言葉が出てきていましたのでそこから話をしましょう。
小胞体と言うのは、細胞の中でタンパク質を作ったり、運んだりする働きを担っている器官です。
非常に小さなものですが、細胞が活動するには不可欠な仕組みです。

細胞外小胞体は、「細胞外」の名前が示すように、細胞の外に放出された小胞体の事を言います。
発見された当初は、細胞から捨てられたゴミの様なもの程度にしか思われていなかったらしいのです。
よくよく観察してみると様々な物質が含まれ、他の細胞に取り込まれることで、情報伝達をしているのではないか?ということからにわかに注目を集めることとなりました。

細胞から分泌されるわけですから、当然細胞よりも小さく、そのサイズは40~5000nmと言われます。

細胞の大きさは10〜30μmと言われますので、仮に直径30μmだとするならば、小さいと細胞の1/750、最大で1/6という大きさです。

これだけ小さいと、体内のあらゆるところでフワフワ、ウロウロしている事になります。
血液中にも、尿中にも、それどころか人間が排泄(または分泌)するものであればどんなものにも含まれていると考えたほうが理にかなっているでしょう。

miRNAとは

さてここからが本題です。miRNAというのは先程の細胞外小胞体に「も」含まれています。
miRNAは、細胞の活動に影響するタンパク質を作るための設計図です。
膨大なDNA(長さは2m近くあるらしいです)の中から、ほんの一部がコピーされてmiRNAになります。

この、コピーする場所というのが、細胞ごとに個性があるらしいのです。
今回の例で言えば、最初の5つのがん細胞だけがコピーして作るmiRNAがあるので、それを見つけ出せればがんかどうかが分かり、検出されたmiRNAの量や頻度によっては、がんの進行度を予測することも可能かもしれません。

こんな理由から、miRNAは注目されているのです。

参考文献

尿中マイクロRNAから「癌」を特定!(名古屋大学プレスリリース)
http://www.nagoya-u.ac.jp/about-nu/public-relations/researchinfo/upload_images/20171218_engg_1.pdf


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