口内炎の原因と治すための7つの方法
口内炎が起こると、口の中が染みたり、違和感があったり、なんだか一日中落ち着きません。
食事も美味しさがダウンしてしまいます。
そんな口内炎を治すために出来ることをお伝えします。
口内炎とは何か
口内炎というのは、口の中の粘膜が炎症を起こしている状態を指します。
分かりやすく言えば、口の中の柔らかい部分が腫れているという事です。
口内炎と一口に言っても、腫れている場所が異なると呼び方も変わります。
歯茎:歯肉炎
舌:舌炎
唇:口唇炎
口角(唇のつけ根):口角炎
と、この様に呼ばれます。
口内炎の原因
口の粘膜が炎症を起こしていると言っても、なぜ炎症を起こしているかが分からなければ対処のしようがありません。
原因がわかれば予防にもなりますし、もちろん治す方法だって見つかることでしょう。
口内炎の原因は大きく分けて下記の4つに分けて考えることが出来ます。
また、それぞれに代表される病名も記載しておきます。
1.細菌や細菌 :ウイルス性口内炎
2.物理的な刺激 :カタル性口内炎
3.免疫力の低下や疲労:アフタ性口内炎
4.アレルギー :アレルギー性口内炎
ウイルス性口内炎
ウイルス性口内炎は、口の中に細菌やウイルスが増殖することで起こります。
予防するためには、細菌やウイルスが繁殖しすぎないようにケアすることが何より重要です。
歯みがきやうがいを毎日行うことは非常に役に立ちます。
また、口の中が乾燥しすぎないように、何も無い時は口を閉じておいたり、口から息をしないことも役に立ちます。
カタル性口内炎
物理的な刺激を切っ掛けとするのがカタル性口内炎の特徴です。
物理的刺激には、口の中を噛んでしまうといったものもあれば、カリカリに焼いたトーストを食べると言ったことが良くある例かと思います。
また、熱いものを食べたり飲んだりすることも挙げられます。
口の中を噛んでしまうのは流石に予防という訳にはいきませんが、カリカリに焼いたトーストを食べるのはあまりオススメ出来ません。
もちろん、熱いものも同様です。
また、入れ歯のサイズが合わないことを原因とする場合もあります。
アフタ性口内炎
この口内炎は、原因がハッキリとしていません。
疲労が蓄積したり、免疫力が低下した時に出やすいことから、疲労を溜めすぎないことや健康的な生活が勧められます。
中には、栄養の偏りによって起こっている場合も考えられます。
このような場合には、不足した栄養素を補給することで改善します。
アレルギー性口内炎
アレルギー性口内炎は、口の中でアレルギーが起こっている状態を言います。
アレルギーの原因が何かは人によりますが、アレルギーの元となる物質が口の粘膜を通して免疫細胞を過剰に反応させ、その結果炎症が起こります。
口内炎の原因を改善する方法
うがいで口の中の細菌を撃退する
口の中は、常に細菌であふれています。また、あふれている状態が通常の状態です。
とはいえ、無秩序にあふれているというわけではなく、その人にとって都合の良いバランスが保たれていると言えます。
細菌によって口内炎が出来ると言う場合、原因となる細菌が増えることでこのバランスが崩れてしまっているわけです。
この場合、うがいは非常に効果的な方法です。
特に、重曹(ハチアズレ)を使ったうがいは非常に効果的です。
薬局に行けば大抵売られていますし、いよいよとなれば、ベーキングパウダーを使うことも出来ます。
コップ1杯に2g弱程度の量を混ぜれば良いでしょう。(小さじ1杯が3gです)
飲むわけではありませんので、少々入れすぎても問題ありません。
※この程度の量を飲んでも健康被害が起こることはありませんが、飲まないようにしましょう。
歯みがきで細菌を撃退する
歯みがきと言っても、普段使っている歯ブラシは使わないで下さい。
できれば、介護や入院患者が使用する、スポンジ歯ブラシがおすすめです。
それが無理ならば、乳幼児や小児が使う歯ブラシの中でも、最も柔らかいものを探して使って下さい。
口内炎が起こっているということは、刺激に非常に敏感な状態です。
強い刺激は、口内炎を悪化させることにもつながります。
もちろん、歯みがきをする時は、優しく、そして隅々まで行って下さい。
口の中を乾かさない
口の中は、常に唾液で湿っているのが通常の状態です。
口の中を守っている細菌も、湿っていることで活躍することが出来ます。
逆に、口の中が乾いてしまうと、口の中を守る細菌が活躍できないだけでなく、乾いた状態を好む細菌が大きく勢力を伸ばすことになります。
このため、口の中が乾かないように気をつけましょう。
口の中が乾いている場合
・アメなどを口の中に入れる
・近所の薬局で人工唾液を購入して使う
・場合によってはマスクをする
最後のマスクは、マスクによって空気が湿るので、口の中の水分を失いにくくなります。
口で息をしない
口で息をすると、口の中が乾きやすくなるだけでなく、様々な異物も直接口の中に入ってきます。
口内炎が出来ているような状況で、新たな敵を増やすのはどう考えても得策ではありません。
・口で息をせず、鼻で息をする
ことで改善することが出来ます。
口内炎の症状を改善する方法
炎症を抑える
この場合にも、重曹(ハチアズレ)を使ったうがいは非常に効果的です。
重曹水(ハチアズレ水)には、炎症を抑える働きがありますので、炎症が改善されます。
炎症が改善されると、痛みも楽になります。
原因と症状のどちらにも関係する改善方法
ビタミンB群を摂る:栄養不足の解消
ビタミンBは8種類あり、総合してB群と言う呼び方をされます。
中でも、ビタミンB2は皮ふの健康に大きく関わっているビタミンです。
このビタミンが不足すると、皮ふの働きが大きく低下します。
口内炎を患った時に、ビタミンB2を摂取することで改善する事ができます。
ビタミンB2を多く含む食材は
植物性の食材
納豆
わらび
アーモンド
動物性の食材
牛や豚をはじめとした動物の肝臓
鶏の卵
牛乳
いわし
うなぎ
等が挙げられます。
休息を取る:疲労やストレスの解消
口内炎の原因のひとつは、疲労やストレスにあります。
疲労やストレスを回復することで、口内炎も回復します。
疲労やストレスを解消する一番の方法は、睡眠です。
睡眠不足に思い当たる様であれば、ぜひ休息して下さい。
以上、口内炎の原因と7つの解決方法をお届けしました。