肝心要の心臓の話

肝心要という言葉は、昔は肝腎要と書いたと言われています。
ということで、腎臓の話を書こうかと思ったのですけれど、まずは現在の言葉に合わせて「心臓」について書いてみたいと思います。

心臓とは?

このページを見ている人で、心臓って何?などという人はよもや居られないと思いますが、一応順に説明してゆきます。

心臓というのは、「血液を全身に送り出すポンプ」の事を言います。

心臓のポンプ能力

肝臓の話でも触れましたが、毎分5Lもの血液を送り出すことが出来ます。
1分 5L
1時間 300L
1日 7,200L
1年 2,628,000L
お風呂のお湯がおよそ200Lと言われますが、1時間でお風呂1.5回もの血液を循環させることが出来ます。
1年ともなると、262万8千Lと何がなんだか良くわからない量になってしまいます。

心臓はがんにならない

心臓のがんと言うのは非常に稀です。
もしかしたら、世界中に何人かおられるかも知れませんが、聞いたことがありません。

がんは、転移をするという特徴がありますが、転移しやすいと言われるのが「骨・肝臓・肺」でしょうか。
原発巣によっては、脳に転移しやすいものもあります。

これらに共通するのが「大量の血液が処理される(流れ込む)」というものなのですが、どこよりも大量の血液を処理する心臓に転移したという話も聞きません。

なぜ心臓とがんは縁遠いのでしょうか。
これは、心臓の細胞がほとんど分裂しないことを大きな理由とします。
がん細胞というのは、分裂することで増殖します。分裂しない細胞ががん化しても、増えることが出来ません。

実は、もうひとつ同じ理由でがんになりにくい臓器には「脳」があります。
よく、脳腫瘍だとか脳転移と言われますが、これらの場合は、脳の表面にがんが出来ています。
本家本元の「脳細胞」ではありません。

話を心臓に戻しますと、心臓に転移がない理由は、転移をしたくても「毎分5L」もの血液が通り抜ける心臓では、あまりにも流れが早すぎてあっという間に流されてしまうことにあります。

心臓の大きさ

心臓は、およそ握りこぶし程度の大きさだと言われています。
重さはおよそ300gと言われます。

この重さ、場合によっては左の肺とさほど変わりません。心臓だってポンプですから中は空っぽのはずですが、意外にも肺とさほど変わらないのですね。
また、左右の腎臓をあわせたよりも少々重いです。

電気じかけの心臓

人間そのものが電気じかけの様な部分はありますけれど、心臓もまた間違いなく電気じかけです。

この電気は、心臓にある発電所から送られます。
ペースメーカーと言う言葉を聞いたことがあるかと思いますが、このペースメーカーは、心臓に電気信号を送るための機械です。
適切な電気信号を送り続けることで、心臓が上手に動くのです。

心臓の病気

心臓の病気と聞いて誰もが思い浮かぶのが、心筋梗塞や心臓麻痺と言う言葉でしょうか。
これらはどんな病気なのでしょうか。

心筋梗塞(しんきんこうそく)

梗塞(こうそく)と言うのは、詰まっていることを表します。
心臓の筋肉が詰まることはありませんので、詰まるのは冠動脈(かんどうみゃく)と呼ばれる部分です。

冠動脈というのは、心臓に血液を送る血管の事を言います。
この血管が詰まると、心臓の筋肉が動けなくなり、長い時間が経過すると、心臓の筋肉が腐ってしまいます。

これを心筋梗塞と言います。
別名を「虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)」と言い、血が足りないことを原因とする心臓の病気と言う意味です。

狭心症(きょうしんしょう)

読んで字のごとく、心臓の血管(冠動脈)が狭くなる病気です。
やはりこれも、虚血性心疾患のひとつで、血液の量が足りなくなって、心臓が動けなくなるのです。

心房細動(しんぼうさいどう)

先に、心臓が電気じかけだということをお伝えしました。
心臓には発電所があり、そこから電気が送られるともお伝えしました。

この発電所、実はひとつではありません。
お母さんのお腹の中では、赤ん坊は複数の発電所を使って心臓を動かしています。
生まれて徐々に発電所を減らして(遮断して)最終的にはひとつにするのです。

しかし、せっかく遮断した発電所ですが、遮断していた部分が何かの拍子に剥がれ落ちるなど、電気を送り始めることがあります。
健康なときにはそんなことは起こらないのですけれど、例えば年を取る(老化)ことは大きな原因です。

複数の電気信号が送り出されることで、心臓(心房)は不規則に細かく震えるように動きます。
これを心房細動というのです。

心房というのは、ポンプのひとつ手前の場所なので、血液を送り出すことに支障はないのですけれど、心臓の中で血液をシェイクしているようなものです。

ただの水ならどれだけシェイクしても関係ありませんが、血液は単なる水ではありません。さまざまな物質や細胞が含まれています。
これをシェイクしてしまうと、血液が固まって血栓ができやすくなります。

小さな小さなものであればまだしも、脳の血管を詰まらせてしまうようなものが出来上がれば、あっという間に脳梗塞になってしまいます。

脳の血管が詰まると、よほど運が良くなければ、障害が残ったり死んだりしますので、治療が必要となります。

今回は、肝心要の心臓について解説してみました。

様々な臓器についての知識を知っておくことは、健康にきっと役立ちます。
次回は、腎臓について解説する予定です。


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