肝心要の肝臓のはなし

今回は、肝臓についての意外な話を分かりやすく、詳しくご説明してゆきたいと思います。

肝臓は体内最大の臓器ではありません。

肝臓について書かれているページには、まあ、大抵最大の臓器と書かれていますが、最大ではありません。

臓器は、皮膚を含みます。
その重量は、約9kgにも及ぶと言われています。(*1)
一方、肝臓の重量は大きくても1.4kg程ですから、全く刃が立ちません。
ちなみに、骨も臓器です。
数字はまちまちですけれど、だいたい2kg近くあると言われています。
次にあやしいのは、脳でしょうか。
これがまた、平均で1.3kgくらいあると言われているのです。

これらを重さ順に並べてみると
皮膚(9kg)>骨(2kg)>脳(1.3kg)>肝臓(1.2kg)
脳と肝臓は、かなり競り合っている感じですね。個人差もあるでしょうから、肝臓が大きい人もいるかも知れません。

が、骨と皮膚を除いても、きっと1位は無理でしょう。

その他の指標で比べようとしても
表面積は、大腸が約200㎡というダントツの数値を叩き出しています。
皮膚で約1.7㎡ありますし、脳もシワシワで面積を稼いでいますので、1.5㎡くらいはあると言われています。
肝臓の表面積は分かりませんが、皮膚より広い表面積を持っているはずもありません。

大腸(200㎡)>>>>皮膚(1.7㎡)>脳(1.5㎡)>肝臓(不明)

体積も、脳と競り合えば勝敗は時の運(個体差)レベルで勝つこともある程度でしょう。
中身は肝臓よりスカスカですが、左右合わせると肺もかなり大きいです。
空気を吸えば膨らみますので、もっと大きくなります。

ということで、
肝臓は「腹腔内(お腹の中)」で最も大きな臓器です。
地域ナンバーワンであって、全国でナンバーワンは取れないという、そんな話です。

血液の処理量No.1は?

肝臓と言えば、解毒・代謝・分解などなど、血液処理のエキスパートとも言える臓器です。
では、血液処理量でランキングを付けるとしたらどうでしょうか。

心臓は、流石にこれがなければ始まりませんので外しましょう。
せっかく、ライバルを外したのですけれど、もうひとつ圧倒的な強者が存在します。
それは「肺」です。
心臓の動脈から直結されている肺の処理量は、5L/分と血流と同等のレベルで処理が行われます。
他は、どうあがいても勝てませんので、No.1は「肺」で決まりです。

その次が、肝臓です。1.5L/分の処理量を誇りますので、およそ全血流の1/3を処理している計算です。
その次はちょっと混戦気味です。

まずは腎臓。およそ800mL〜1.2Lの処理量があります。
腸は、大腸と小腸をあわせて考えた場合、体重のおよそ3%と言われています。
体重60kgと考えて、1.8kgあります。
血流量は、食後1時間で50〜60ml/100gと言います(*2)ので900ml〜1,080mlくらいでしょうか。
大腸と小腸が別れていないので、参考記録ということで、腸とカウントします。
脳はだいたい、15%位の血液を処理すると考えられています。

心臓・肺(5L/分)>肝臓(1.5L/分)>腎臓(800ml〜1.2L/分)>腸(900ml〜1.8L/分)>脳(750mlくらい/分)
並べ替えると、上のような順番でしょう。

再生能力No.1

肝臓と言えば、再生する臓器ということで有名です。
一見皮膚の方が再生能力が高そうに思えます。皮膚のターンオーバー日数は45日ほどと言われます。
ただし、これは正常時の話です。健康時だからこの速度で入れ替わることが出来るのです。

肝臓は、1/3あれば養生すれば元通りの大きさに戻ることが出来ます。
皮膚の場合、1/3しか残っていないと言う話になるとこれは、生きるか死ぬかの瀬戸際です。
再生能力どころの話ではありません。

ということで、再生能力は肝臓が一番ということになります。

知らなかった人も沢山いると思うのですが、お付き合いいただいた甲斐はありましたでしょうか?
今回は肝臓についての意外な話をお届けしました。

注記

(*1)Wikipedia「皮膚」より
https://ja.wikipedia.org/wiki/皮膚
(*2)「大腸粘膜血流と運動」東京女子医科大学成人医学センター論文より


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