ウィルスとがん

がんというのは、老化を最大の原因とする病気です。
日本だけでなく、世界中でがんについての研究がなされていますが、どこのデータを見ても高齢者ほどかかりやすい傾向にあります。

しかし、若者ががんを患わないかと言えばそんな事はありません。
それ以外にも、いくつかの原因が判明しています。

そのひとつが、ウィルスです。

ウィルスとがんの関係

中でも、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウィルス、胃がんの原因となるヘリコバクター・ピロリ、肝臓がんの原因となるC型肝炎ウィルスやB型肝炎ウィルスは、がんを引き起こすことが明らかだと考えられているウィルスです。

これらのウィルスは、予防法や治療法が明らかとなっていますので、感染していることがわかった場合には、早めの治療がお勧めです。

子宮頸がんとウィルス

子宮頸がんワクチンは日本では是非が議論されているところではありますが、多くの国ではワクチン接種が推奨されています。
議論にあるような副反応が全く見られないということでは無いのですが、その割合が著しく低いことや予防効果が明らかであることから取り入れられています。
また、感染後の除菌法に効果的なものが見られないというのも理由です。

胃がんとウィルス

胃がんの場合は、ワクチンではなくヘリコバクター・ピロリの除菌をすることで対処をします。
ヘリコバクター・ピロリは胃潰瘍の原因としても知られています。
このことから、胃潰瘍になった場合には、ヘリコバクター・ピロリに感染しているかどうかを調べ、感染している場合には除菌する方法がとられます。

肝臓がんとウィルス

肝臓がんの場合も原因となる肝炎ウィルスも、除菌をすることで対応します。
昔は治療効果がさほど高くなく手間も大変でしたが、今では90%近い方々に効果を発揮する治療薬が開発されたこともあり、多くの方が肝炎ウィルスの治療効果を得られる様になりました。

ウィルスを原因とするがんは、ウィルス感染を除去したりワクチンを打ったりすることで防ぐことが出来ます。
機会があれば一度は検査をしてみることをお勧めします。