高血圧ってなに?

ある程度の年代になってくると、知人の何人もが高血圧だと言うのを聞いているのでは無いでしょうか。
それもそのはず、病院に通院している患者数のランキングNo1を誇るのが高血圧という症状です。
平成26年に行われた厚生労働省の調査では、患者数が1,010万800人と言われますから、日本の成人人口およそ1億人の1割が高血圧症となります。

成人のたった10人に1人くらい?と思われるかもしれませんが、大抵の病気は高齢になるほど患者数が多くなります。
大学生なら、友人のほとんどは治療を必要とする様な高血圧とは無縁でしょうし全く気にならないでしょう。

一方年齢が高くなるほどその比率は高くなって来ます。
60代を超えるような方々にとっては10人に1人どころか何人もの知人が高血圧となってしまうのです。

血圧とは

高血圧というのはその名の通り血圧が高いことを指しますが、病気の名前というよりも症状そのものを指します。
病気と症状の違いについては後日書くとして、本題の高血圧についてお話しする前に、まずは血圧についてお話しましょう。

人間は体重のおよそ8%が血液だと言われます。標準的な大人の体重を60kgとすると、4.5L近くの血液が全身に流れていることになります。
この血液を体中に巡らせるポンプの役割をしているのが心臓ですが、この心臓は1分間に約60〜70回収縮しています。
この1分間で心臓が処理する血液の量はおよそ5Lです。

ペットボトルを逆さまにして水を流すわけではありません。細い血管にこれだけの量を流し込むわけですから、血管にかかる圧力はかなりのものになります。

この血管にかかる圧力のことを「血圧」と言います。
この血圧には、2種類の数字があります。上の血圧とか下の血圧なんていい方をするのを聞いたことがあるかも知れません。

上の血圧と呼ばれているのは収縮期血圧で、心臓が血液を押し出している時の血圧を指します。
下の血圧と呼ばれているのは拡張期血圧で、心臓が広がって血液を押し出す準備をしている時の血圧を指します。

これがいわゆる「血圧」と呼ばれるものの正体です。

なぜ血圧が上がるのか?

血圧というのが、血管にかかる圧力のことだと説明しましたが、血圧を決める要素には大きく2点あります。
ひとつは心臓が血液を送り出す量で、もうひとつは血管の太さです。

血液を送り出す量が多いほど血圧は高くなりますし、血管が細くなるほど血圧は高くなります。

血液を送り出す量を身近で感じることが出来るのが体を興奮させることです。
例えば、運動をすると心臓がドキドキすることは誰もが知っていると思います。
心臓がドキドキするということは、血液を流している量が多いことを表します。すなわち血圧は高くなります。

実際には直接感じることは出来ませんが、血管の太さを感じることが出来るのが、寒い時です。
寒いと体が縮こまってブルブルと震えが来ます。
縮こまっているのはあなたの筋肉だけではなく、血管も縮こまっています。
やはり血圧は高くなります。
逆に穏やかに温かいときは血管はゆったりと広がりますので血圧が下がってきます。

これら、二つの原因は誰にでも起こりうるからだの働きですが、高血圧症と言われる場合には、そうではない理由が潜んでいます。
それが、血管の状態です。

血圧が調整される仕組みと高血圧の原因

さきほど少し触れましたが、寒いと血管が縮こまり、温かいとゆったりと広がると書きましたが、これが一番大きな仕組みです。
必要なときには広がってくれれば血圧は上手に調整できます。

しかし、これがうまくいかないと血圧の調整ができなくなります。

ひとつは、血管そのものが固くなってしまうことにあります。
硬くなる原因の最も大きなものは、加齢すなわち年を取ることです。生きていくということは、からだの劣化との戦いです。
老化によって血管が硬くなってしまえば、血管も広がりにくくなります。

ちなみに、若ければ関係ないなんて思うのは大間違いです。
老化による劣化が原因なのですから、生まれたその時から動脈硬化は始まっています。
その進行速度は人それぞれで、ものすごい速度で硬くなる人もいれば、ゆっくり硬くなる人もいます。

いよいよ何か気になる症状が出たり、病院で動脈硬化だと言われた場合には、数十年の積み重ねが表れたといえます。

もうひとつが、血管の内側にゴミが溜まって中が細く硬くなってしまうということです。
皆さんドロドロ血液とかサラサラ血液と言う言葉を聞いたことがあるかも知れません。
ちょっと言い方は乱暴なのですが、ドロドロの血液は血管の内側にゴミをためやすく血管を細く硬くさせやすいといえます。

皆さん小さい時に、怪我をしてカサブタが出来たことがあるかと思います。
それを剥がした事もある方も多いかと思います。あのカサブタを剥がした時に、クリーム色のペタペタしたものが傷口を覆っているのを見たことはないでしょうか?

アテロームと呼ばれるもので、傷口を塞いで修復を手伝ってくれる大事な物なのですけれど、血管の内部にもあのペタペタしたクリーム色のものがくっついたり溜まったりすることがあります。

アテロームは、傷が治るとともに分解されて消えてゆくのですが、例えば余分なコレステロールなんかが沢山含まれた血液は、ドロドロしていますので、ペタペタに引っかかって引きずられてしまいます。

そうすると、またペタペタのアテロームが作られやすくなります。

場合によっては、ペタペタしている上からコレステロールがどんどんとくっついてしまったりします。
悪循環です。

さて、これら二つの原因を取り除けば、おおむね血圧はその人にとっての正常範囲となるはずです。

次回は、高血圧に対する対処法について書いてみたいと思います。


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