フコイダンとLPL活性

LPLとは、リポプロテインリパーゼと言う、人間の体内で作られる酵素を指します。
リポプロテインと言う言葉を聞いたことのある方は殆どおられないでしょうが、中性脂肪と言う言葉ならご存知では無いでしょうか。
中性脂肪は、リポプロテインの代表的なものです。リパーゼと言う言葉は、物質を分解する酵素を意味しますので、少々意訳すれば、中性脂肪を分解する酵素ということが出来ます。

フコイダンには様々な働きや特徴がありますが、そのうちの一つにヘパリンやヘパラン硫酸と似たような振る舞いをすることが挙げられます。
ヘパリンやヘパラン硫酸にはLPLを活性化させる働きがあるのですが、フコイダンも同様にLPLを活性化させる働きがあるのです。

谷久典博士より
“フコイダンのLPL活性計測は、フコイダンの研究を開始した当時から行っていました。
抽出したフコイダンを判断する時に、時間をかけて実験していたのではあまりにも効率が悪いことから、すぐに結果の出る目安が必要だったのです。
LPL活性はヘパリンの判断指標として確立されていましたし、フコイダンの性質から考えても的外れではないことが予測できたことから、試してみることとしたのです。
最初は試験的に使い始めた指標だったのですが、LPL活性が高いフコイダンほど品質が高いことが判り、20年以上経った今に至るまで、私たちの大切な基準となっています。
私たちの抽出したフコイダンは、必ずラットを使ったLPL活性試験を行うことで、品質の高いフコイダンであることを確認した上で出荷しています。”