フコイダンと硫酸基について

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皆様こんにちは、大石一二三です。

今回は「フコイダンと硫酸基について」をお届けいたします。私は、研究者、開発者という立場上、様々な方からフコイダンについてのご質問を頂きます。

今まで頂いた色々なご質問をこのページでお答えしていく予定ですが、今回は「硫酸基」についてのご質問にお答えします。

フコイダンと硫酸基

フコイダンには「一定以上の硫酸基が含まれていることが大事」と言った事を聞かれたことがあるかもしれません。フコイダンを学術的に表現すると「硫酸化多糖類」の一つとなります。

硫酸化多糖類にはいくつもの種類があります。身近なもので言えば、コンドロイチン(*1)も硫酸化多糖類の一つですし、医薬品に使われるヘパリン(*2)も硫酸化多糖類です。
また、硫酸化多糖類を研究する研究者の間では、硫酸化多糖類がその力を発揮する鍵となるのが、硫酸基だというのは共通の認識です。

繋ぎ目、構造として必要不可欠なだけでなく、硫酸基が機能性の肝になっているのです。

機能性の肝ということですから、例えば二つの部品が硫酸基で繋がっているよりも、いくつもの部品が硫酸基で繋がっている方が良いと考えられます。

これは、フコイダンにおいても同様です。

このような理由から、フコイダンには一定以上の硫酸基が含まれることとなりますし、逆に含まれていなければフコイダンでは無いと言えます。

では、硫酸基が多ければ多いほどいいかと言われればそうではありません。フコイダンに限らず、モノには決まった構造というものがあります。硫酸基も、その範囲でしか含まれないのです。

フコイダンに含まれる硫酸基の割合

では、フコイダンにおける硫酸基はどれほどのものなのでしょうか。
私は、様々な原料におけるフコイダンを観察したことがありますが、天然のフコイダンであれば、およそ25%ほどが上限でした。
これは、他の研究者の論文や報告を見ても同様ですのでほぼ間違いないと考えています。

では、最低でどの程度の硫酸基があれば良いのでしょうか?
私は、フコイダンに必要な硫酸基は、約7%が下限だと考えています。
この数値を下回るような試料を作って実験をした場合、フコイダンで考えられる反応が得られないことがままあるのです。

フコイダンは、フコースやガラクトースと言われる多糖類が硫酸基によって、いくつも結合しているのが基本構造です。
しかし、抽出する際に細切れになってしまえば、構造が壊れる際に硫酸基も一緒に外れてしまうことがあります。
細かくなればなるほど、硫酸基が外れる確率が上がってきます。

ですから、出来るだけ本来の形を維持し、あまり細切れにならないように抽出することが必要です。
中には、分子量が小さいものが良いとする方々もおいでになりますが、小さくしてしまうとどうしても硫酸基が外れてしまいます。

フコイダンを始めとする硫酸化多糖類の機能は、硫酸基の結合が肝ですから、結合から外れてしまった硫酸基では意味がありません。
このことから、私の開発したフコイダンは、14%以上の硫酸基を含む高分子状態のものを規格として採用しています。(*3)
フコイダンを選ばれる際には、硫酸基の割合が高く、分子量が大きなものを選択されることをお勧めいたします。

(*1)正式にはコンドロイチン硫酸と呼ばれます。
(*2)血液を固まりにくくする注射薬です。
(*3)実験室のレベルであれば7%以上あれば何とかなるのですが、一般の商品となれば実験室のように条件や環境を揃えることが出来ません。このため、十分なマージンを確保することが必要なことから14%以上と言う基準を使っています。


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