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効く人に効く薬を(プレシジョン・メディシン)

手術、放射線と来たら、三大治療の最後は「抗がん剤」です。

タイトルに、「効く人に効く薬」と書きましたが、抗がん剤が効くというのは一体どういう状態を指すのでしょうか?
他の病気の薬では、病気が治れば効いたと言えるでしょう。
もちろん抗がん剤でも、病気が治れば効いたといえます。
白血病に代表される手術や放射線が不得意な病気に対して、完治を視野に入れた治療が行えるのは抗がん剤ならではのチカラです。

しかし、抗がん剤の場合は治らない事が、かなりの割合を占めます。
また「毒をもって毒を制す」と言う考え方ですから、明らかに全身に対して害がある治療法です。

にも関わらず、抗がん剤の効果には個人差があり、投与してみなければ効くかどうかが分からないという側面があります。
これでは、患者さんの負担は大変大きなものになってしまいます。

これを克服しようとする試みが、プレシジョン・メディシンと呼ばれる手法です。
日本語では、高精度医療と訳されています。

その人のがん細胞によく効く薬を選択することが出来れば、患者さんの負担は減ります。
良く効くというのは、目的のがん細胞に効果的に働きかけていることを指しますから、良く効く薬が選択できるのであれば、総合的には副作用も軽くなるだろうと考えられます。

遺伝子情報と治療内容のデータベース化

では、どの様にして実現するかと言うと、大きくは二つの方法によって行われます。
ひとつは、遺伝子検査によってがん患者のDNAと治療内容をデータベースに保存していくという方法です。

がん細胞とは、遺伝子情報にエラーを持っている細胞のことです。
遺伝子と言うのは、細胞の設計図ですから、これを読み解くことが出来れば、がん細胞と健康な細胞を見分ける切っ掛けになります。

ですから、がん細胞の遺伝子データを蓄積していけばいくほど、抗がん剤が効く人に共通の特徴を見つけることが出来るようになるわけです。
細胞の遺伝子レベルで効くか効かないかを判断するのですから、今まで使わなかった既存の治療薬が新たに使われる可能性も高まります。

負担の低い生体検査

もうひとつは、遺伝子検査の充実です。
これはリキッドバイオプシーと呼ばれる手法ですが、リキッド(液体)のバイオプシー(生体検査)と言う意味です。
今までのがん治療では、腫瘍の細胞を直接採取して検査を行ってきました。
しかし、これでは体力のない人を診断することが困難です。

これを、血液や人体から排泄される液体を分析することで診断を行おうというのです。
採血や検尿などで行えるわけですから、明らかに負担が減ります。

負担が減るということは、遺伝子検査の手間も減ります。
手軽に出来るのであれば、抗がん剤治療中に細胞の変化(耐性)が起こっているかどうかをチェックすることも出来ますから、効かない薬を投与する可能性も断然減ります。

また、結果的にはデータベースも充実してくることとなります。

がん研では、2018年中には、乳がんと肺がんからプレシジョン・メディシンを取り入れた治療を始める予定とのことです。
非常に心強いのではないでしょうか。


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