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褐藻類に含まれている主な成分

フコイダンやフコキサンチンが、褐藻類から抽出されたものであることは何度かお伝えしてきましたが、他にもさまざまな成分が含まれています。
それぞれの成分については、個別に説明していく予定ですが、まずはどのような成分が含まれているのかを見ていきましょう。

多糖類の仲間

多糖類というのは、ブドウ糖を始めとした「最も基本的な糖 = 単糖」がいくつも結合したものを指します。
糖という名前から、「甘い」「カロリーが多い」といったイメージを持たれるかもしれませんが、そういうわけではありません。
人間がエネルギー源として使える糖は「ブドウ糖」だけです。

アルギン酸(アルギン酸ナトリウム)
アルギン酸はネバネバした成分で、褐藻類のおよそ30%を占めるとされる、代表的な成分です。
ウロン酸を中心に構成されており、ゼリーの様な食品を作ったり、とろみを付けるための食品添加物として使われています。

■フコイダン
フコイダンは、褐藻類に含まれるネバネバした成分ですが、アルギン酸と異なり、フコースを中心に構成され、硫酸基を持っていることが特徴です。
サプリメントや健康食品に使われることがほとんどです。

アスコフィラン
アスコフィランもネバネバしている成分ですが、「ウロン酸」「フコース」「キシロース」で構成され、硫酸基も持つ成分です。
フコイダンほど有名ではありませんが、サプリメントや健康食品に使われています。

色素の仲間

色素というのは、字が表すように「色のもと」となる物質を言います。赤、黄色、緑など様々な色をした植物がありますが、その全ては色素が関わっています。
また、色のもとというだけでなく、植物の成長にも大きく関わりがあることが知られており、様々な色素が研究、利用されています。
身の回りの有名な色素としては、人参の色のもとであるカロテンや、葉っぱの色のもとであるクロロフィルがあります。

クロロフィル(葉緑素)
教科書でも習ったことのある、葉っぱに含まれる緑色の色素が葉緑素です。
ごく一部の例外を除いて、植物は葉緑素を使って光合成をすることで成長します。
身近な例では、ガムに含まれています。また、サプリメントや健康食品としても使われています。

フコキサンチン
褐藻類に特徴的な褐色の色素成分が、フコキサンチンです。
海の中では、太陽の光が反射されてしまい、葉緑素だけでは上手に光が取り込めません。
このため、褐藻類は褐色になることで、葉緑素が光を取り込む手伝いをしています。
褐藻類の生育する環境では、潮の満ち引きによって海上に出ることもありますが、そういった場合には緑色に変化することも出来ます。
最も都合の良い色合いを取ることで、効率よく光を取り込んでいるのです。
サプリメントや健康食品に使われています。

ポリフェノール類

ポリフェノールと言うのは、植物に含まれる「渋み」の元となる物質です。有名なものとしては、緑茶に含まれるカテキンや、赤ワインに含まれるレスベラトロールがあります。

フロロタンニン類
褐藻類に含まれるポリフェノールは、フロログルシノールと呼ばれる物質で構成されていることが知られています。
フロログルシノールは、複数結合することで性質が異なる事が知られており、弊社の製品にはフロログルシノールが三つ結合したEckolが配合されています。

その他の成分

ヨウ素(ヨード)
ヨウ素(ヨード)は、欠かすことの出来ない栄養素のひとつです。
ヨウ素は、甲状腺に集められ、そこで成長ホルモンの材料になります。単純に身長や体重と言った目に見える成長を促すというだけでなく、細胞の入れ替わりにも大きく関係しています。
消毒剤や特別な処理を施すことで治療に使われることがあります。

■ビタミン類
褐藻類にはビタミンAやビタミンB1、B2といったビタミン類が含まれていますが、海苔などに比べるとそこまで多くはありません。
人間の体内では、ビタミンAは目の健康に、ビタミンBは血液を作り出すために使われています。

■カリウム
カリウムは、褐藻類の中でもコンブに多く含まれる成分です。
カリウムは、人間の体内では、様々な物質を交換するために働いています。
細胞に備わっているスイッチのようなものにカリウムが結合すると、細胞に物質を取り入れたり排出したりする入り口が開いたり閉じたりするのです。
同じような働きをする物質にナトリウムがあります。カリウムが上手に働くには、ナトリウムも必要です。
不足しない様にしなければなりませんが、過剰な摂取はからだを壊してしまいますので、食事以外から摂取するのは止めたほうが良いでしょう。

マグジサリシレートR(フコサリシレィト)
弊社製品を研究開発した先生方によって発見された新しい物質です。
現在のところは褐藻類からしか見つかっていません。
サリチル基と呼ばれる構造をもち、マグネシウム原子が結合しているのが最大の特徴で、シクロオキシゲナーゼ(COX)と呼ばれる酵素に結合しやすいという性質を持っています。

これ以外にも、カルシウム、鉄など沢山の成分が含まれていますが、特徴的なものを中心に書いてみました。

褐藻類は、様々な栄養素が含まれる非常に良い食材です。
食べ過ぎは良くありませんが、毎週1?2回程度食べるのは健康に非常に役立ちますので食卓に並べて見られてはいかがでしょうか。